はなしのたね。2005.vol.25
1:「四書五経」のはなし。
 論語(四書)に「過ちて改めざる、これを過ちと謂(い)う」というのがある。これを今風に言い換えれば、「間違いは仕方ない。しかし、その間違いを“改善”しない事こそ“過ち”だ」となる。人は間違いをする生き物です。間違いを改善するからこそ成長があるわけです。
 続いて、“易経(五経)”にも似た件(くだり)があります。「善を見れば則(すなわ)ち遷(うつ)り、過ちあれば則ち改む」がそれです。良い事は直ちに取り入れ、間違いは直ちに改めようということです。しかし、良いと分かっていてもなかなか取り入れられない。それは、現状を変更する手間や、仲間の反発を恐れ取り掛かれないのです。“いいなぁ”だけでは、改善は出来ないのです。
 最後に、詩経(五経)に「他山の石、以(も)って玉を攻(みが)くべし」という有名な件(くだり)がある。これは、他所(よそ)の山から出た石ころ(他山の石)でも、こちらの玉(宝石)を磨く材料になる。従って、他人の些細な(つまらない)言動も有り難く頂戴し、自分を磨く材料にしなさいという例え。言い換えれば「人の振り見て、我が振り直せ」である。他山の石は、いくらでも転がっているのだ。
これらの書“四書五経”は、今から2500年も昔に中国で著されたものです。日本では文字も無い時代(縄文後期)です。中国ではそんな昔から、「間違い」を如何に正し、「改善」に繋げて行くか論議していたのです。さすが中国4000年の歴史です。

2:「ちょいスケ」
近隣のちょっとしたイベント情報を掲載する「ちょいスケ」。何卒ご愛顧のほどを…。
【円空さん展】7/30(sat)~9/11(sun)の期間中、名古屋市博物館(名古屋市瑞穂区瑞穂通1-27-1)において、江戸初期に活躍した「円空」の展示会が行われます。円空は美濃で生まれ、生涯に12万体もの仏像を彫った事で知られる僧侶です。その生涯を通じて成し得た偉業を、現在に残された円空仏を全国から集め、一堂に展示します。大きな物を120体、小さなものでも100体集められます。これだけの円空仏が一堂に介するのは極めて稀な事です。この機会に、郷土の先人の偉業を確かめられてはどうでしょうか?。入館料は、大人1,100円。問い合わせは、博物館tel052-853-2655。

3:「花種寄席(はなたねよせ)」
★妹の友達に、「三五さん」という珍しい名字の子がいた。ニックネームはそのままに「サンゴちゃん」。ある日、うちの母が間違えて話かけた。「ヒトデちゃん…」。
★義姉から「(実家の)近所にできた回転寿司って、どう?」というメールが来たので「微妙」という返事を送ったら、爆笑メールが返ってきた。間違えて「微尿」になっていたらしい。しかも爆笑の原因はそれだけではなく、以前ダンナ(私の兄)からも同じ間違いのメールが届いたという。さすが兄妹だと笑われたが、兄の誤メールは「美尿」だったと聞き、なんだか健康さで負けたような気がして悔しかった

4:さらりーまん川柳
「『何かある?』 手伝う気のない 帰り際」
「旅行けば 我が家と同じ 入浴剤」
「まかしとけ きっと誰かが やるだろう」