はなしのたね。2013.vol.12
1:「話し言葉」のはなし。
突然ですが、言葉には2種類あります。A【耳の言葉、話し言葉、音声言語】とB【目の言葉、書き言葉、文字言語】です。ただしAには弱点があります。それは「瞬時に消える」こと。従って、話し言葉は、瞬時に理解できる(一度で理解できる)ことが必要です。そのためには、① わかりやすい言葉 ② 誤解されにくい言葉(日本語は同音意義語が多い)にすることが必要です。電話のように声しか伝えられない場合は特に大事。また、ラジオやテレビのように、不特定多数の人に伝える場合はさらに重要になってきます。そのため、アナウンサーはその訓練を受けます。
例えば「約30人」を「ヤク30人」と言ったのでは、「百三十人」と混同しかねないので『およそ30人』と言います。他にも事例はいっぱい。 
◆「首相」 ⇒ 『そうりだいじん』
◆「開始」 ⇒ 『始める』
◆「判明」 ⇒ 『わかる』
◆「拡大」 ⇒ 『広げる』
◆「長期化」⇒ 『長引く』 
◆「早急」 ⇒ 『サッキュウ』
◆「大地震」⇒ 『オージシン』
◆「大震災」⇒ 『ダイシンサイ』
◆「依存」 ⇒ 異存(イゾン)と区別するために『イソン』(「脱原発依存」は『脱原発イソン』)
◆「重複」 ⇒ 「ジュウフク」ではなく『チョウフク』
◆電話番号の「03」 ⇒ 『レイサン』 「レイ」は日本語読み、「ゼロ」は英語読みなので、アナウンサーは「レイ」と言います。上記のような部分に注意してニュースを聞くのも面白いかもしれません。
話し言葉は注意が必要です。特に日本語の数字の数え方には、個人的に大いに不満があります。「ひとつ」と「ふたつ」はどちらも「は」行で始まって2文字目が「た」行。「いち」と「に」はすべて母音が「i」で、「1個(いっこ)」と「2個(にこ)」が紛らわしい。これは聞き間違いの元です。実際、飲食店でのアルバイト時代、騒がしい店内で何度聞き間違えたことか…。英語なら1と2は「ワン」と「ツー」、よほどのことがない限り聞き間違えることはないでしょう。まあ英語でも「押」と「引」という対義語が「push」と「pull」で同じ「p」から始まっているなど、書き言葉で間抜けな部分がありますが。ドアに「P」だけでは押すのか引くのか分かりませんから。(N)

2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」
 人間、読み書き算盤が肝心。脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。
【問題】
①これ、何と読む?
②2文字消して、代わりに算数の記号を2つ足して食べ物にしてください
③「???」に入るのは1~3のうちどれ?

3:ハナタネ寄席(世界のあり得ない法律編)
★スイスには「夜10時以降は男性は立って用を足してはならない」という法律があるようです。夜10時以降に一体何があるというのでしょうか。
4:名言「3(ざ)」(ん)昧(まい)(作者不明の名言集)
1.「師は教えることでまた学んでいる。」
2.「今日逃げたら明日はもっと大きな勇気が必要になるぞ。」
 3.「言語が違う。肌の色が違う。国籍が違う。でも血の色は同じでしょ。」

5: 
前回の答え
①洗濯機・森林浴・境界線
②-3 + 9 = 6
③イ.寺(月火水木金土日が漢字に入っている)