はなしのたね。2013.vol.17
1:「医は仁術」のはなし。
聞くところによると、医学部生のなかでいちばん人気がある診療科目は”形成外科”だといいます。その理由の第一は儲かるってこと。それから第二が、医療事故の恐れや訴訟リスクが少ないってことだそうです。リスクの点は、たしかに命の危険性がある分野では決してないですね。ただ「儲かるしリスクも低いから人気が高い」というのは、我々からすると何か寂しさを感じます。
逆に人気がないのは麻酔科医や産婦人科医。麻酔科医の人気が低いのは、現場での立場が弱いこと。手術での主役はあくまでも執刀医であり、麻酔科医はどちらかというと裏方的な役割。なもんだから、同じ医師であるのに、麻酔科医は執刀医からあごで使われることもしばしば。そのため、なり手が少ないのです。しかし、絶対に必要な存在だから、麻酔科医の年収は3000万円と言います。
産婦人科医の不人気の理由は今さら言うまでもありませんが、医療事故の危険性や訴訟リスクの多さに尽きます。こちらの年収はもっとスゴく、何と6000万円。それでもなかなか集まらないといいますから、ずいぶん深刻な状況です。
まったく学のない私が言うのも失礼な話ですが「医は仁術(いはじんじゅつ)」という言葉が空疎に聞こえます。「仁術」とは、儒教における最高の徳である「仁」を施すことであり、医療というのは人命を救う博愛の道である、という意味の格言が「医は仁術」です。ですがこれはもはや死語になりつつあるのかもしれません。この言葉は江戸時代にさかんに使われたらしいです。時代が移ろい、医者だけに仁術を求めるのは酷というものでしょうが、医療の道を志すほどの立派な若者の口から、「リスクが…」とか「収入が…」という言葉は聞きたくないと思うのもまた事実であります。(N)

2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」
 人間、読み書き算盤が肝心。脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。
【問題】
①「?」に入る漢字は何?
②何のことを言っているのでしょうか?
③漢字を並び変えて、二字熟語のしりとりを完成させてください。

3:ハナタネ寄席
★ナイキはミュンヘンオリンピックのアメリカ国内予選で「トップ7人のうち4人までがナイキの靴をはいていた」と言うキャッチコピーでCM展開をしてトップメーカーに踊り出たが、1位から3位まではアディダスの靴を履いていた。
4:名言「3(ざ)」(ん)昧(まい)(作者不明の名言集)
1.「経験とは厳しい教師だ。試験を最初に行って、教訓を後から授けるから。」
2.「経済学を学ぶ目的は、経済学者に騙されるのを避けることだ。」
3.「百人の医者を呼ぶよりも、夜更かしと夜食をやめよ。」

5: 
前回の答え
①回転寿司
②■(四角=画数が4画)
③悪循環