はなしのたね。2013.vol.27
1:「改名」のはなし。
 「振り込め詐欺」が「母さん助けて詐欺」に“改名”されて早2ヶ月。ところが語呂の悪さも手伝って、まったくと言っていいほど定着していません。それどころか未だに「オレオレ詐欺」が一番浸透しているという事実――― そもそも一度世間に認知された名前や名称を変更し、再び浸透させるのは非常に難しいようです。
 例えば東京渋谷の「渋谷センター街」は2011年9月、その愛称を「バスケットボールストリート」に変更しました。「渋谷は怖い街」というイメージを払拭し、若者の持つ情熱やクリーンなエネルギーをバスケットボールというスポーツで表現したそうですが・・・渋谷がバスケットボールに縁があるわけでもなく、ピント外れもいいところ。また、イメージ一新を狙った事例として「ゲートボール」から「リレーション」への改名もあります。高齢者のスポーツというイメージがあるゲートボールを、若者の競技人口増加を狙ってリレーションに変更(2人制と3人制に限って)。ですがこれも親しみやすさがなくなるという声が多く、評判は良くありません。改名から5年以上が経過しても、若者の競技人口が増えたという話もありません。この2点は改名の事実すら認識されていないでしょう。改名は基本的にこんなのばっかりです。他にもいくつかご紹介しましょう。

■「暴走族」→「ダサイ族」 沖縄県宜野湾署が2009年に提唱。暴走族の改名はこれ以外にも「珍走団」への改名が試みられるなど手を尽くされていますが、「暴走族」があまりにもしっくり来すぎている?

■「オーストリア」→「オーストリー」 オーストラリアと混同されがちなオーストリアの駐日大使館が提唱しましたが失敗。そもそもあんまり変わっていない。

■「更年期」→「オトナ思春期」 肌着メーカーのグンゼが提唱。ネガティブな響きのある言葉をポジティブに、という狙いだったそうですが、逆にバカにしている感が出てしまい・・・。

 と、まあ改名を狙った事例はことごとく失敗に終わっています。最大の要因は、改名後の名前にセンスがなく、言葉の「重み」が感じられないことではないでしょうか?何かの名前や名称を変えるということは、それにまつわる歴史や文化、それに係わる人々の記憶や思い出、すべてを覆すぐらいの一大事であるという認識がもっと必要なようです。(N)

2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」
人間、読み書き算盤が肝心。脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。

【問題】
①「?」に入る平仮名は?
②これ、何と読む?
③「?」に入る平仮名は?

3:ハナタネ寄席
★悪魔「お前ホントに人望あんのかよ」 神「あるよ。見ててみ」 と言って神、ある人間の家と家畜を焼く。人間「おお神よ!」 神「な?まだ俺に祈ってるだろ?」 悪魔「お前マジ最悪だな」
4:名言「3(ざ)」(ん)昧(まい)(作者不明の名言集)
1.「バカみたいにうるさい音たてて走っていくバイクのマフラーが全部ちくわになりますように。」
2.「髪の立ち具合や、前髪の方向をチェックしてる男の姿ほど、情けないものはない。」
3.「幸せは歩いてこないが、しわ寄せは光の速度でやってくる・・・。」

5: 
前回の答え
①けん(建国記念の日・祝日の頭2文字)
②へびーかえる(他は干支と星座の組合せ)
③「兆」