はなしのたね。2014.vol.01
1:「フェラーリは媚びない」のはなし。
 遅ればせながら、新年 明けましておめでとうございます。今年も「はなしのたね」をよろしくお願いします。さて、新年一発目ぐらいは景気の良い話を・・・。
 世界的な経済の低迷やライフスタイルの変化により、大きな影響を受けている自動車業界。欧州経済危機の影響を受けた国々では、2012年の新車販売台数が40%も減少。フランスやスペイン、さらにイタリアでも、需要が10%以上後退しています。ところがそんな状況でも史上最高の業績を上げ、注目を集めている企業が―――それは、イタリアが誇るフェラーリ社です。フェラーリ社は2012年、史上最高の販売台数を記録。全世界で7318台を販売し、売上高は24億3300万ユーロ(約3466億円)に達しました。
 しかし、注目すべきはフェラーリ史上最高の業績ではありません。2013年5月に発表された、予想もしない驚くべき成長戦略なのです。それは、バカ売れしている中国で販売台数を減らすというもの。フェラーリ社にとって2番目に大きいマーケットになっている中華圏(2012年の販売台数784台)でのそれは、あまりにも大胆な決断と言えます。
 ですが実は、販売台数を縮小させることが、フェラーリのブランド力を最大に引き出す秘策なのです。フェラーリ最大のブランド力は「希少性」。金さえあれば手に入る、という単なる高級品になることを許されないブランドなのです。売上を上げるには、合理化や大量生産をして売ればいいと考えがちですが、高級ブランドはその限りではありません。あのGUCCI(グッチ)も、かつてカジュアルなロゴ商品を大量に作り過ぎてブランドイメージを著しく低下させてしまったことがあります。過剰な供給は消費者を落胆させかねないし、その逆でもブランドの存在感を失いかねない、その微妙なさじ加減が、高級ブランドが勝ち残る重要なポイントになるということでしょう。
 フェラーリのモンテゼーモロ会長はこんな名言を語っています。「We don't sell a normal product. We sell a dream.(我々は単なる製品を売っているのではない。夢を売っているのだ)」と。フェラーリは今後もコンパクトカーやエコカーを生産することは一切ないそうです。私のような庶民が、あの「跳ね馬」に跨ることはきっと永遠にないでしょう。ですがその媚びないスタイルを貫くことが、フェラーリのフェラーリたる所以なのです。(N)

2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」
人間、読み書き算盤が肝心。脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。

【問題】
①ある四字熟語が姿を消した。その四字熟語とは?
②「?」に入る図形は?
③「?」に入る言葉は?

3:ハナタネ寄席
★絶対に言わないことシリーズ:千利休「コーヒー飲む?」
4:今週の気になる数字
【510円】

サラリーマンの1回当たりの平均昼食代。この金額は33年前と同水準。
お小遣いの平均額も39,756円と、ピーク時(90年)の77,725円からこちらも30年前と同水準に。

5: 
前回の答え
①T(M=明治・T=大正・S=昭和)
②三塁(佐渡の間を伸ばすとサード)
③香取慎吾