はなしのたね。2014.vol.15
1:「味蕾(みらい)」のはなし。
 味蕾とは、主に動物の舌にある食べ物の味を感じる小さな器官です。その形が花の蕾(つぼみ)に似ていることからその名がつけられました。この器官のおかげで私たちは食べ物を食べたとき「美味しい」とか「不味い」と感じることができるのです。
 そもそも味覚には「基本味」と呼ばれる5つの味質が存在します。甘味、塩味、酸味、苦味、旨味(うま味)です。さらに、甘味は糖分の味、塩味はミネラルの味、酸味は腐敗の味、苦味は毒の味、旨味はたんぱく質の味を意味します。つまり動物が生きていく上で必要な栄養素と、食べることによって体に害を及ぼすかもしれない危険性を、味として感じることができるようになっているのです。ヒトの舌には約5,000~7,000の味蕾があると言われており、それらが機能することで我々は楽しく安全に食生活を送ることができているのです。
 いやぁ、人間って素晴らしい・・・のですが、実は地球上の生物の中で、ヒトが一番味蕾を多く持っているわけではありません。もっと味に敏感な生物がたくさんいます。中でも飛び抜けて味蕾を多く持っている生物は、何と・・・ナマズです。その数、実に20万個!!ナマズがそんなにグルメだったとは、意外です。その秘密は生態系にあります。ナマズは田んぼや泥水の中など、濁水の中で生息しています。よって視覚がききません。そのため、味蕾を体全体に分布させ(特にヒゲに密集)、餌となる小魚を全身で探知しているのです。逆に味蕾がゼロの味オンチな生物もいます。それはヘビです。彼らはまさに餌を丸飲みするだけで、味わうことをまったくしません。ゴルフボールを飲み込んで死んでしまうヘビがいますが、それはそういうことです。味が分からないから、口に入れるだけでは食べ物かどうか判別ができないのです。何て哀しい食生活・・・。
 基本的に肉食動物は生きている生物を食べるので、毒味や腐敗を判別する必要がなく味蕾は少ないです。草食動物は、草の中から毒になるものと栄養になるものを判別するために味蕾が非常に発達しています。また、ヒトでも乳児期は10,000個近い味蕾があるとされています。そして高齢化とともに著しく減少します。子供は大人より味に敏感なため好き嫌いが激しく、老人がやたらと塩辛い食べ物を好むというメカニズムはこれです。
 最近 家でぜんぜん良い物を食べさせてもらえず、ヘビ並みの味オンチになりそうな(N)でした。

2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」
人間、読み書き算盤が肝心。脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。
【問題】
①「?」に入る数字は?
②間にあるのは?
③この創作漢字、何と読む?

3:ハナタネ寄席
★生徒「なにもしてないのに罰をうけることってある?」 先生「もちろん、そんなことないわよ。」
生徒「よかった・・・ボク、なにもしていないんだ・・・宿題・・・。」

4:今週の気になる数字
【24.40%】

米国の大卒就職率。日本は91.8%。アメリカでは一流大学を出ても大企業に就職する人間はほとんどいない。大半は自分で企業するか、面白そうなベンチャー企業に就職する。

5: 
前回の答え
①「O」(時計の数字を結ぶ)
②「G」(頭とお尻の文字をつなげると色に)
③宮城(み矢ぎ)