はなしのたね。2014.vol.20
1:「健康食品」のはなし・後編。
前回では「健康食品の類がどうにも胡散臭いのは機能をうたえないから。人体に影響を及ぼす効果や機能をうたった時点でそれは薬品。そのため健康食品は宣伝文句で何とか消費者を惹きつけなければならず、口先だけの商売が成り立ってしまっている。逆に真面目でマトモな商品がバカを見る状況である」という内容でした。
そういう「正直者がバカをみる」業界にようやくメスが入る・・・はずでした。安倍政権は「第三の矢」として健康食品の規制緩和を行なうと宣言したのです。米国で医療費削減などを目的に導入された「ダイエタリーサプリメント制度(PDF)」をベースにして、“グレーゾーン”の健康食品やサプリメントを法律的に定義し、「機能」をうたえるようにしようじゃないかというのです。
ところがいつの間にか、消費者庁は米国モデルを「第二トクホ」みたいな話にすり替えようとしています。「トクホ」(特定保健用食品)というのは最近やたらと耳にしますが、実は1991年から既に存在しています。「トクホ」は認証を取得すると、「脂肪が燃焼」や「トクホコーラ」みたいにキャッチコピーのバリエーションが増えます。大手を振って「健康に好影響です!」とうたえるわけです。ところがこの「トクホ」、取得するまでが大変で、認可がおりるまで平均4年、初期投資に数億円が必要と言われています。とてもじゃないですが中小零細企業が参入できるような条件ではありません。地道な努力と研究でちゃんとした効果が出ることを証明した健康食品メーカーでも、「機能」はうたえない「トクホ」もうたえない・・・となるとどうするか?先に述べたようにとにかく客を惹きつけるキャッチコピーを生み出して、イメージ商売をするしか残された道はありません。中味よりもとにかくコピー。怪しげな健康食品やサプリメントを生み出す環境は、「トクホ」が作っていると言っても過言ではないのです。
そして今、そんな「トクホ」の第二弾を産み出そうとしています。「第二のトクホ」という名の認証ビジネスができて得をするのは他でもなく消費者庁の役人の方々。国民の健康への意識が高まり、トクホビジネスで一儲けしたのでさらにその第二弾を作ってもう一山・・・という姑息な思惑が透けて見えます。消費者庁のくせに消費者をナメたようなマネをするとは言語道断。そして安倍首相を「嘘つき」にしてでも自分たちの利権を守ろうとするなんて、あぁ恐ろしや。どなたかこの国の血液をサラサラにしてくれるサプリメントを・・・。(N)

2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」
人間、読み書き算盤が肝心。脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。

【問題】
①「?」何?
②これは何の動作を表している?
③この創作漢字、何と読む?

3:ハナタネ寄席
★最近、自分の枕からオッサンの匂いがするようになったんだ。でも俺はポジティブな男だからさ、「いやぁ、枕も年をとるんだな」って思うことにしてるんだ。でも何だかとっても空しいんだ。
4:今週の気になる数字
【20倍】

魚沼産コシヒカリの実質生産量に対する流通量。魚沼産コシヒカリは日本の全生産量のうちわずか0.2%。にも関わらず、やたらとどこでも目に、耳にします。と、いうことは・・・。

5: 
前回の答え
①し・い(腰いたい、足いたい)
②月火水木金土日の一画目
③着席(それぞれの単位を合わせる)