はなしのたね。2014.vol.28
1:「控除率と射幸心」のはなし・後編。
 前回は主に賭け事の控除率について。あらゆる賭け事・ギャンブルには控除率が存在していて、最終的にはホスト側が儲かるようにできておりプレーヤー側は負けることが約束されている、にも関わらず人々がギャンブルにお金をつぎ込んでしまうのは、「射幸心」をくすぐられた結果である、という内容でした。
 「射幸心」とは、読んで字の如く幸せを求める心。身近なところでは神社などでお守りを買うことや、スポーツ選手のゲン担ぎなどが代表的です。「幸せを呼ぶキーホルダー」や「幸運になる壺」、はたまた風水や占いといったものも、射幸心をくすぐることで商売としています。そして強すぎる射幸心は時に正常な判断力を奪うことがあるのが恐ろしいところなのです。
 大抵のギャンブルは、途中の過程が楽しめるようにできています。競馬や競輪ならそのレースを、パチンコなら様々なアニメーションや仕掛けを、ロトやナンバーズならあれこれ数字を考える時間を・・・正常な判断力を持っている人であれば、自分の好きなようにベットし、結果が出るまでの期待と興奮の入り混じった気持ちを楽しむ、という方法でギャンブルと付き合うことができます。ついてくるお金はオマケです。しかしあまりにも射幸心が強いと、その過程ではなく返ってくるお金のみを追い求めるようになってしまいます。さきほど挙げたような何の根拠もないキーホルダーや壺を買ってしまったり、ひたすら高額配当だけを狙うような賭け方を繰り返すようになったり、というのは完全に正常な判断を欠いた状態と言えるでしょう。これらの症状はギャンブル依存症と呼ばれる状態で、WHO(世界保健機構)の指定するれっきとした病気です。正式には「病的賭博」というそうです。
 「射幸心」にはもう一つ、重要な側面があると言われます。それは「他人よりも幸せになりたい」という気持ちです。自分は当たるかもしれない、自分にはお金が入ってくるかもしれない、という過剰な期待。これは大きな数の人間の中ではあまりに低い確率です。ですが自分自身は本人にとって特別な存在であるため、人は「自分だけは幸運に恵まれるかもしれない」と思っています。そう信じてしまっているのです。
 ギャンブルはサービス産業の一種であり、健全に遊ぶ限り立派な経済活動の一つです。ただし、現実に利益を生み出す「実業」とはまったく対極に位置しています。それを踏まえ、控除率や射幸心といった客観的な情報を天秤にかけ、ストレス解消を主な目的としてほどほどに付き合うこと、これが自衛策となるかと思います。以上、なにやら自分への戒めのようになってしまいました・・・。(競馬好き・N)

2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」
 人間、読み書き算盤が肝心。脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。

【問題】
①並べ替えて別の単語に
②この創作漢字、何と読む?
③下の漢字を並べ替え、四字熟語を4つ作ってください

3:ハナタネ寄席
★コンビニでガリガリ君を買って「あ、袋いりませんから」って言ったら、 不思議そうな顔をして包装を剥いてくれた。 そうじゃねえよ!
4: 
前回の答え
①乾電池の大きさ
②モロッコ(もももももも)
③五里霧中・十人十色・精神統一・全身全霊