はなしのたね。2014.vol.29
1:「断念!? 氷の壁」のはなし。
 大きく取り上げられることが少なくなってしまった福島第一原発の汚染水問題。もしかしたらもう「過去の出来事」だと思っている方もみえるかもしれませんが、とんでもない!!破壊された原子炉建屋からは、いまだに1日あたり300トンの汚染水が海へと流れ込んでいます。
 問題を解決するため政府は、地下に氷の壁を築き、放射性物質の漏出を食い止めるという最後の手段に出ています。原子炉建屋とトレンチ(地下水路)の接合部を凍結し、水をせきとめるというこの計画は、すでに4月の28日から始まっています。ところが思うように凍らせることができず、東電は7月末から汚染水に氷やドライアイスを追加投入することで、さらに水温を下げて凍らせようと試みています。それでも効果は見られず、ついに「氷の壁作戦」の断念を検討し、別の工法を探り始めています。
 なぜ凍らないのか?東電によると「汚染水の流れ」が原因とのことです。建屋には冷却水が入ってきて水位が変動、それに伴ってトンネル内の汚染水と行き来があり、その流れが凍結を妨げているというわけです。しかし、その流れというのは1分間に2ミリ程度のものだそうで、これが本当に凍らない原因なのか疑わしいという指摘もあります。つまりただの調査不足という可能性もあるのです。汚染水を保管しておく貯蔵タンクも、もう建てる場所がなく残された保管容量はごくわずか。時間との戦いなのです。
 失敗に終わったのは氷の壁作戦だけではありません。東電は2011年6月に導入したフランス製の汚染水処理装置の廃止を先日申請。トラブル続きで稼動期間はわずか3ヶ月という体たらく。代わりにALPS(アルプス)という浄化装置の能力を強化し、12月から本格稼動させると発表していますが、これには150億円という巨額の費用がかかります。氷の壁作戦にも、実に320億円という予算が投じられており、役に立たなかったフランス製処理装置の導入にもおそらく数百億円がかかっているでしょう(東電は費用を明らかにしていない)。
 そしてこれら作戦の実行や装置の新設に充てられる資金は・・・『税金』です。原発の問題は過去の出来事や対岸の火事どころか、毎日のように私たちの生活を蝕んでいます。(N)

2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」
人間、読み書き算盤が肝心。脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。

【問題】
①何分かかる?
②この創作漢字、何と読む?
③下の漢字を並べ替え、四字熟語を4つ作ってください

3:ハナタネ寄席
★電車の中で、若いカップルの会話。
女「ねー、ダルビッシュってどういう意味?」
男「は?意味?知らねえ」
女「ダルビッシュが無いとどうなんの?」
男「は?…負けるんじゃない?」
女「あった方がいいってこと?」
男「何が?」
女「ダルビッシュが」
男「ダルビッシュに何があるって?」
女「違うよ。ダルビッシュがあるんでしょ?書いてあるし」
男「どこに?」
女「あそこ」
男も吊り広告を見る。 
男「あれ『ダルビッシュ有り』じゃねーよ!有(ゆう)って名前!」

4: 
前回の答え
①明石家さんま・ラジオ体操
②通り雨
③温故知新・画竜点睛・免許皆伝・千差万別