はなしのたね。2014.vol.33
1:「トーナメントの2位」のはなし。
 テニスの全米オープン・男子シングルスで錦織圭選手が準優勝したのがつい先日。日本人として初めて、テニスの4大大会の決勝まで進み世界にその名を轟かせたことは快挙であり、今さらそんなこと言うまでもありません。
 さて、錦織選手が大活躍した全米オープンの試合方式はトーナメント方式。これはサッカーW杯や高校野球、その他さまざまな競技で用いられます。当然、全部勝てば優勝です。1回も負けてないのだから、これは文句なしです。ところがトーナメント方式には「本来決まるのは1位のみ」という側面があります。つまり2位は真の2位とは言えない、なぜなら「1位が負かしてきた相手より強い」とは言えないからです。
 錦織選手の活躍に水を差したいわけではありません。そもそも実力がなければ2位にだってなれません。ただ、トーナメントは性質上、一発勝負のため番狂わせが起きやすく、真の実力を測るには適していない方式と言えます。スポーツの順位を決める場合、比較できるデータがある場合とない場合で大きく違います。陸上競技や水泳など、タイム、距離といった数値化できるデータがある場合は分かりやすいです。最も良い数字を出した選手が真の実力者です。しかし野球やサッカーなど、一目で比較できるデータがない場合、総当り戦で順位を決めるのがベストです。すべての相手と相当数の試合をするので、それは真の実力と言えるでしょう。事実、野球のペナントレースもサッカーのJリーグも総当り戦方式です。
トーナメントの2位は結局1位に負けています。と、いうことは1位がそれまでに負かしてきた相手より強い!とする材料がありません。テニスのように、大きな大会がほとんどトーナメント方式である競技は、決勝まで行ったなら、絶対勝たなきゃいけません。「2位じゃダメなんですか?」―――ダメなんです!勝ってほしかった、ほんとに!
 あと、真の実力を測るために140試合以上の「総当り戦」を行った後、クライマックスシリーズと称して1位から3位による「トーナメント戦」を実施しているプロ野球が、いかに意味のないことをしているかお分かりいただければ幸いです。1位のチームからしたらcry(泣く)がMAXのシリーズでしょう。(N)

2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」
人間、読み書き算盤が肝心。脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。

【問題】
①誕生日はいつ?
②この創作漢字、何と読む?
③下の漢字を並べ替え、四字熟語を4つ作ってください

3:ハナタネ寄席
★合コンで知り合った女性から「私の家来ちゃいますか?」とメールがきた。俺は「いやいや、家来じゃないし」と返信した。俺の恋は終わった。
4:今週の気になる数字
【54歳】

格安航空会社・ピーチアビエーションのパイロットの平均年齢。これは他の会社から引き抜いた人材が多いためで、一からパイロットを養成するよりその方が安いから、ということらしい。でも航空会社が増えてもパイロットの数は急には増えないわけで・・・。

5: 
前回の答え
①12個(28日「まで」ならすべての月)
②国際会議
③捲土重来・奇々怪々・懇切丁寧・一発必中