はなしのたね。2014.vol.35
1:「おわび料500円」のはなし。
 届きました、届きましたよ我が家にも。ベネッセから500円相当の金券が届きました。ベネッセの顧客情報2,895万件の漏洩が発覚したのが7月9日。ベネッセは対象の顧客に500円相当の金券を送ることにしました。漏洩した情報の中身は、保護者氏名、子供の氏名、子供の生年月日、郵便番号、住所、電話番号、メールアドレス等々。モロに個人情報が流出しているわけですから笑い事ではありません。「それでたったの500円かよ!」と感じる方もたくさんいると思いますが、この「おわび料500円」は企業の間で定着しています。
 なぜ「500円」なのか?記者会見で問われたベネッセHDは「過去の事例を参考にした」と答えています。「おわびに500円の金券」を最初に打ち出したのはコンビニエンスストアのローソンだと言われます。平成15年6月、「ローソンパス会員カード」の個人情報約56万件の流出が判明。当時の会員115万人全員に金券を送っています。平成16年には高速通信サービスYahoo!BBの加入者など約460万件の個人情報が流出。さらに平成17年には東京ディズニーランドの年間入園券購入者約12万件の個人情報が流出しています。この2つの事件の際も500円。これでほぼ相場が固まったと言えます。
 今ご紹介したいずれのケースでも、流出したのは住所や氏名、生年月日など。クレジットカード情報は無事でした。ここから予想される被害は、情報を入手した業者からのセールスやダイレクトメール。もちろん被害者である我々は、ベネッセを相手取って裁判を起こすことも可能です。ですが実際の判例を見ると、このようなケースでもらえる慰謝料はせいぜい5,000円~3万円程度。手間と費用を考えるとメリットは少なく、訴訟を起こす人はごくごく僅かだそうです。
 ベネッセはお詫びのために諸費用を含め260億円を用意しました。この金額からすると裁判の方が負担が軽くなるかもしれませんが、企業は裁判を抱えるだけで一気に評判が落ちると言います。ブランド失墜による損害よりは小さく、尚且つそれなりに重い罰を自らに科したと認めてもらえる、その均衡点が「500円」ということのようです。それでもやっぱり、見ず知らずの人間に住所や氏名を500円で売りますか?と聞かれたら・・・売りませんよねぇ。(N)

2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」
人間、読み書き算盤が肝心。脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。
【問題】
①この創作漢字、何と読む?
②バラバラになっている4つの漢字で単語を作ってください
③下の漢字を並び替え、四字熟語を4つ作ってください


3:ハナタネ寄席
★先日友達とタクシー乗っていてお金払うときに、830円と言われた友達は、1,030円出し「お釣りはいいよ」と颯爽とタクシーを降りていった。
4:今週の気になる数字
【14%】

朝ごはんを食べない小学生の割合。大人なら「忙しくて食べている時間がない」というのも分かりますが子供でも食べないなんて・・・。果たして昼まで集中力が保てるのでしょうか。

5: 
前回の答え
①直線だけで書ける1・曲線だけで書ける2・直線と曲線で書くその他
②ツイッター
③疾風怒濤・臥薪嘗胆・三日坊主・創意工夫