はなしのたね。2014.vol.37
1:「助数詞」のはなし。
 何も考えず、次の文章を読んでください。一本、二本、三本、四本、五本、六本、七本、八本、九本、十本。読めましたか?バカにするな!とお怒りの方もいるかもしれませんが、実は今、すごく高度な言語を利用していることにお気づきでしょうか。
 これ、仮に外国の方が「1」や「2」という数字と「本」という漢字の日本語読みを知っていても、おそらく正しくは読めません。「一本」は「いちほん」ではなく「いっぽん」です。同様に「三本」は「さんほん」ではなく「さんぼん」が正解。同じ「本」なのに読み方が「ほん」「ぼん」「ぽん」と変化するのです(オマケに数字の部分の読み方まで変化します。「一」→「いち」→「いっ」)。これを無意識のうちに判断し、瞬間的に言葉にして発している我々日本人は実は凄いんです!
 『数え方の辞典』という辞書があります。日常的に数える対象となる名詞4,600語(!)について数え方を教えてくれます。例えばウサギ。普通に考えればウサギの助数詞は「匹」かと思うところですが正解は「羽」。これはその昔、獣を食べられない僧侶が二本足で立ち耳が羽のように見えるウサギを鳥類だとこじつけたからという説や、「う(兎)」と「さぎ(鷺)」でウサギだから「羽」がいい、という説なども紹介してくれています。
 おもしろいのはその辞書の「お」の項に「オナラ」があること。「オナラ」にもちゃんとした助数詞があって、「回」、「つ」、「発」だそうです。オナラを一発、二発、と数えるのはれっきとした正しい日本語なのです。それにしても、家は一軒、衣類は一着、薬は一錠、人一人、寿司は一貫、畳は一畳、花びら一片、花一輪、船は一隻、本は一冊、料理は一品・一人前――― これらを日常会話の中で状況に応じて使い分ける日本語というのは、数ある言語の中で格別に難しいのだろうなぁと感じます。「これだけ複雑で難しい言語を使えるのに、日本人はどうして英語に弱いんだ」とよく言われますが、逆に難しすぎる日本語を覚えることで能力の大半を使ってしまっているんではないか?とも思ったりします。(N)

2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」
人間、読み書き算盤が肝心。脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。

【問題】
①「?」に入る言葉は?
②国名漢字読み問題
③並べ替えて四字熟語を4つ作ってください

3:ハナタネ寄席
★友人は学生時代、休み時間に屁がしたくなり、「叫び声と同時にかまして誤魔化してしまおう!」 と思いつき「わーっ!!」 と叫んで屁をこいたがタイミングが遅れ、クラス中の注意をひきつけてから屁をぶちかました。
4:今週の気になる数字
【43.1%】
テレビ、ゲーム、ケータイ・・・子供たちが外で遊ぶ機会を奪うものがどんどん増えています。「太陽が昇るところや沈むところを見たことがほとんどない」と答えた子供は実に43.1%。「日が暮れる前に帰ってきなさいよ!」なんてお母さんに言われて遊びに行って、約束を守らず真っ暗になるまで遊んで帰って叱られる・・・そんな当たり前だった光景が、なくなりつつあります。

5: 
前回の答え
①634m(東京空木→東京スカイツリー)
②ジャンケン
③八方美人・三日天下・悪徳商人・門戸解放