はなしのたね。2014.vol.38
1:「二軍選手たちの苦悩」のはなし。
 クライマックスシリーズから日本シリーズへ・・・日本プロ野球界が最も盛り上がる季節になりました。しかしその華々しい舞台の裏には、二軍選手たちの苦悩が隠されています。一軍という表舞台で恵まれた待遇を受け、億単位の年棒を手にする選手はほんの一握り。プロ入り後に目立った成績を残せていない選手たちにとっては、シーズンオフが近づくこの季節はいつクビを宣告されるか分からない、戦々恐々の日々なのです。
 プロ野球の一軍選手以下の年棒を見てみると、球団に所属する選手の最低年棒は育成選手契約の240万円。単純に月給換算すれば20万円です。サラリーマンの水準以下です。そして支配下登録となる二軍選手の最低年棒は440万円。各球団と契約を結んだ選手は入団後に寮へ入りますが、その寮費はよほど期待されて入団する大型新人でもない限り、免除されません。
 さらに格安年棒選手たちの頭を悩ませるのが野球用具。ユニフォームは球団から支給されますが、バットやグローブはすべて自前。仮にも「プロ」である彼らは、中途半端な道具を使うわけにもいかず、自分の10倍20倍の年棒をもらっている選手たちと変わらない道具を揃えなければなりません。プロで使用する木製のバットは、おおよそ1本1万5000~3万円。二軍にいる選手たちは技術が未熟で簡単にバットを折ってしまうケースが多く、年間でファーム(二軍)の若手は1選手あたり50~70本ぐらい必要と言われています。安く見積もって1万5000円のバットを50本だとしても、それだけで年間75万円の出費となってしまいます。
 一軍に昇格すれば、最低年棒は1500万円が保障されます。しかしこれも「150日間一軍に出場登録されること」が条件。それに達しない場合は日割り計算方式が用いられ、一軍に在籍した日数分の金額しか支払われません。必死に頑張って一軍に昇格しても、そこで定着できなければ給与面ではほとんど恩恵を受けることができないのです。「外食なんて簡単にできない。少し息抜きしようと思っても、せいぜいファミレスでご飯を食べるのが精一杯です」――― とは、ある二軍選手の言葉です。
 プロ野球選手は、なかなか住宅ローンが組めないと言います。個人事業主で、いつクビを切られるか分からないからです。球団によっては年棒5000万円の選手でも銀行側から『NG』を出されたという話もあります。プロの世界と聞くとすぐ羨望の眼差しを向けてしまいがちですが、我々と同じように生活苦に悩む選手たちもたくさんいます。そんな背景を知っていた方が、よりプロ野球を楽しく見られるのではないでしょうか。(N)

2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」
人間、読み書き算盤が肝心。脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。

【問題】
①これ、何と読む?
②この創作漢字、何と読む?
③並べ変えて四字熟語を4つ作ってください

3:ハナタネ寄席
★親とケンカして、「産んでくれなんて頼んでない!」と言ったら「もし頼まれたとしたら断った!」と言われ完敗した。
4: 
前回の答え
①喜ぶ(あーん・しーん・えーん・わーい)
②ネパール
③三者三様・文武両道・残念無念・波乱万丈