はなしのたね。2014.vol.44
1:「臓器の頂点」のはなし。
先日、久々に焼肉に行ってきまして・・・もう決して若くないのに今までの感覚でホルモンなど脂っこいものを大量に注文してしまい、結果食べきれず残す、あぁもったいない。ということで、ホルモンと言えば代表的なものは「腸」。そしてその「腸」こそ、タイトルにもなっている「臓器の頂点」なのです。
何を隠そう、腸はあらゆる臓器の祖先です。腸を中心に生物は進化し、多くの臓器を持つようになりました。栄養分を蓄える細胞が腸から分離して「肝臓」になり、食物を一時蓄えるために腸の前部が膨らんで「胃」になり、酸素を吸収する細胞が「肺」になったのです。そして「脳」も、腸の入り口にあった神経細胞の集合が発達したものです。
そして腸にも「脳」があります。消化管にも無数の神経細胞があり、腸には神経細胞が数億個あるそうです。食道から胃、腸まで1本で繋がった消化管が、脳とは独立した腸神経系を持っていて、そこがすい臓や胆のうなどの各臓器をコントロールしています。「腸の脳」は、脳から受け取るよりもはるかに多い情報を脳に送っています。胃や腸の不調が、うつ病などの精神疾患の原因になる要因です。
もう1つ、腸は身体の「関所」としての役割も持っています。外部から入ってきた栄養を体内に吸収するかどうかは小腸が決めます。そしてインフルエンザや風邪などのウイルスも、口から吸い込んだだけでは発症しません。人間の体の免疫機能の、およそ7割を担っている腸が健全に動いていれば、ウイルスの侵入すらも遮断できるのです。逆に胃腸が弱っているときは要注意ということです。
このように、人間に限らず生物の身体は腸を中心に動いています。ついつい「心臓」や「肺」といったメジャーな(?)臓器にばかり気が行きがちですが、「腸」こそが臓器の頂点です。人間の腸の全長は7~9mあります。単純に考えても、自分の身長を遥かに上回る長さを持つ臓器が重要でないはずがありません。
よく「食事ができなくなったらもう生きている意味がない」というようなことを言います。それはもちろん「食事の楽しみがなくなったら・・・」ということもあるでしょうが、「臓器の頂点である腸が動かないのは生物としての終わり」ということを本能で感じているからかもしれません。(N)

2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」
 人間、読み書き算盤が肝心。脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。
【問題】
①これ、何と読む?
②次のうち、怒っている人に生えているのは?
③並べ替えて四字熟語を4つ作ってください

3:ハナタネ寄席
★ある女性が車を盗まれた。
女「私の車が盗まれたの。犯人はいきなりやってきて車を奪って行ったわ。」
警察「それは大変だ。犯人の顔は見ましたか?」
女「いいえ、でも車のナンバーは控えたわ。」

4:今週の気になる数字
【53.7%】
まったくそう思っていないのに「かわいい」と言ったことがある女性の割合。なぜ思ってもいないのに言うのか、理由は「その場の空気に合わせるため」が圧倒的。中には「気がついたら口をついて出ていた」「勝手に口がしゃべっていた」なんていう声も・・・。恐ろしや、女子の「かわいい」。

5: 
前回の答え
①一命取る
②ジャマイカ
③適材適所・木端微塵・社交辞令・避難訓練