はなしのたね。2015.vol.30
1:「坊主界に激震!お布施の相場」のはなし。
 お葬式業界に今、価格破壊の波が押し寄せているのをご存知でしょうか。「坊主丸儲け」という言葉があるように、お坊さんに差し出す「お布施」には決まった相場がなく、「お布施」という行為そのものに、この世の執着を捨てるという修業的な意味合いがあるため、多く払えばそれだけ徳がつめるとされています。日本消費者協会のアンケートによると、葬儀のお布施の全国平均は50万円超。葬儀でお坊さんがすることと言えば主に読経ですが、読経は長くても1時間程度。つまり時給50万円。歌舞伎町No.1キャバ嬢もびっくりの金額です。しかし近年は従来型の派手な葬式ではなく、簡素な葬式でも抵抗のない人が増えてきました。そこに目をつけたのが、イオンモールでお馴染み「イオン」という黒船です。
 高齢化が進み、ますます葬儀への需要が増えていく一方、お寺に払うお布施など葬儀にかかる費用は聖域化され利用者の困惑を招いています。また、葬儀の費用はなかなかじっくり比較検討することができないため、葬儀社の言い値で決まってしまうことも多いのです。それならそこを透明化し、低価格でビシッと打ち出せば、ビッグビジネスになるじゃないか!ということでイオンが打ち出したのが「イオンの葬儀」です。
 2009年、イオンは不透明だった葬儀業界の料金体系を明確化し、圧倒的な低価格で殴り込みをかけました。さらに翌年には「お布施額の目安」をホームページに掲載。誰も触れなかった神の領域に踏み込んだ格好になります。これに驚いたのはもちろんお寺。「お布施の額はお気持ちの問題であります」という「故人を思うならたくさん払えよ」という意味の殺し文句が使えなくなってしまったのです。全日本仏教会は「企業による宗教行為への介入」として公表中止を要請するも、イオンは当然無視。相場表によると、簡単な火葬や通常の法事など、最も安いもので45,000-。家族葬や一般葬など通常の通夜・告別式で150,000-となっています。
 前述の50万円と比較すると、あまりの違いに目を疑いますが、これは何も今までお坊さんが悪いことをしていたわけでは決してありません。我々消費者に選択肢がなかっただけのこと。「大切な人はやっぱりちゃんとした形で送ってあげたい」というのはとても素晴らしい考え方ですし、安く済ませたからと言って、それを故人に詫びる必要もまったくないでしょう。時代の流れは、神様・仏様にすら変化を求めているのです。(N)

2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」
 人間、読み書き算盤が肝心。脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。

【問題】
①バラバラになった4文字の漢字は?
②中央の文字と関係がない漢字はどれ?
③下の「湯」という字、どんな言葉でできている?

3:ハナタネ寄席
★マクドナルドに誘う時―――
標準語:「マクドナルドに行きませんか?」
関東弁:「マックいかね?」
関西弁:「マクドいかへん?」
大阪弁:「ドナルドしばかへん?」

4:心理学テクニック講座
~心理学を利用してあんなことやこんなこと <悪用禁止>~

【リンゲルマン効果】
人は綱引きをする場合、1人の時なら100%の力を出せるのが、2人では93%、3人では85%、8人集まるとわずか49%しか力を出さない。集団が大きくなればなるほど「他の誰かが」と思うことによって、無意識に一人の出す力は弱くなる。

5: 
前回の答え
①S(ATSUI、SAMUI/暑い寒い)
②A=3・B=3・C=6・D=9
③おわらい