はなしのたね。2015.vol.32
1:「Amazonパントリー」のはなし。
 我が家の話で恐縮ですが、嫁さんが夕食食材宅配サービスを利用し始めました。毎日の夕食のレシピと食材が、一つのパッケージになって宅配されてきます。奥様は買い物に出かけたり献立を考えたりする必要がなく、さらに栄養バランスまでしっかりと考えられた食事ができるという代物です。はじめは私も抵抗があったのですが、いざやってみるとこれが味もよく、むしろこっちの方が・・・と思わず言いそうになってしまいました。
 Web通販サービスのAmazonが始めたのが「Amazonパントリー」です。パントリーとは食器や食品類を蓄える小部屋のことを指します。その名の通り、食品や日用品の宅配サービスを開始したのです。え、そんなの今までもやってたじゃん、と思われるかもしれませんが、今回のサービスは今後5年でその市場規模が2.5倍になると言われているネットスーパーを意識したものになっています。つまり、カップラーメン1個、ビール1本からでも、近所のスーパーで売っているような価格で購入できるのです。
 「もうこれで家から一歩も出なくても生活できる!」と思うかもしれませんが、正直このAmazonパントリー、どうにも微妙です。まずもってこのサービスは年会費3,900円を払っているAmazonプライム会員だけしか利用できません。パントリーボックスという段ボール箱に買いたい商品を入れていくという形なのですが、このボックス1つにつき取り扱い手数料が290円かかります。要は送料を取られるということです。そりゃあカップラーメン1個から無料配送した日には、下請けの宅配業者に凄絶な負荷がかかるのは明白です。そうでなくてもAmazonの宅配業者への要求は、日ごろから度を越しているともっぱらの噂。あまりの酷さに佐川急便から取引を打ち切られたという過去もあります。
 また、Amazonパントリーでは冷凍食品や生鮮食品は取り扱いができません。段ボール箱での配送が前提のため、肉や野菜は運べないのです。結局、生鮮食品はスーパーへ買いにいかなければならず、それならそこでカップラーメンもビールも一緒に買えばいい話です。そもそもパントリーという文化自体が、一番近いスーパーまで車で数時間、という家庭が少なくないアメリカで生まれたもの。スーパーがどこにでもあり、ちょっと歩けばすぐコンビニに辿り着く日本では、受け入れられなくても仕方ありません。
 先述の食材宅配サービスのように、一部分に特化した内容ならば突破口はあるかもしれませんが・・・。せっかくAmazonが始めたサービスが、業績不振という名の密林に迷い込んでしまわないことを祈るばかりです。(N)

2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」
人間、読み書き算盤が肝心。脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。
【問題】
①「?」に入る図形は何?
②下の言葉の共通点は何?
③下の「想」の文字、どんな言葉でできている?

3:ハナタネ寄席
★会社の新人にお使いを頼んだところ、道に迷ったと電話が入った。今どこにいるのかを確認しようとした時のやりとり。「すぐ近くに何が見える?」 「えっと・・・ビニールハウスが見えます」 「他は?」 「あっ、郵便ポストがあります!」 「他は!」 「コカコーラの自販機です」――― 何でお前は全国津々浦々どこにでもあるものしか目に入らんのだ!