はなしのたね。2016.vol.04
1:「特殊な記号」のはなし。
 パソコンで文字入力をしていると、見たこともないような特殊記号に出くわすことがあります。「記号」と打って変換するだけで「¶」とか「§」とか「‰」とか、何て読むのか、いつ、どんな人が使うのか、まったく分からない記号がどんどん出てきます。それではここで、世界的にも非常に珍しい記号をご紹介します。それは「÷」です。
 は?と思って当然です。誰がどうみても算数で使う「割る」です。毎日のように目にするこの「÷」という記号、実は世界でたった3ヶ国しか使っていません。その3ヶ国とは日本・イギリス・アメリカ。結構大国ばかりですが、世界200ヶ国近い中のわずか3つですから、とてもマイナーな記号です。ほとんどの国は割算の場合「/」や「:」などがメインです。ではなぜこんな事態になったのか・・・。
 今から350年前のことです。当時、数学界で世紀の大発見がありました。「微分積分」です。商業高校出身の私には何のこっちゃ分かりませんが、この「微分積分」の第一発見者を巡って、当時の数学界は揉めに揉めたのです。手を挙げたのは2人。1人はイギリス人のニュートン(万有引力で有名)、もう1人はドイツ人のライプニッツ。どちらが最初に見つけたか、ということでヨーロッパ全土を巻き込む大論争になりました。そのときニュートンが使っていたのが「÷」、ライプニッツが使っていたのが「/」や「:」でした。この論争は結局決着がつかず、割算記号も統一されることなくそれぞれが使用され始めます。その後イギリス人が開拓したアメリカでは必然的に「÷」が使われるようになりました。日本は当時、鎖国状態で論争とは無関係。開国した後はアメリカからの影響を強く受けたため「÷」を使うことになったのです。
 数字の強みは「万国共通」であること。であるならば数学で使う記号も共通にしてしまった方が何かと便利なのに・・・と思ってしまいます。日本とアメリカでも細かい違いがあって、「余りの出る割算」をする場合、例えば「10割る6」の答えを日本では「1…4」と記述します。これに対しアメリカの答えは「1R4」と記述します。「R」は「Remainder(残り・残余)」の頭文字です。これはアメリカの記述の方が間違いがなくいいですね。じゃあ日本では勢い余って点を4つつけてしまったらテストは×なのか!と。余りを求める計算なんだから勢いも余るわ!そんなことで×にするなんて余りにも酷すぎる!悔しさが余りあるぞ!お金、余ってるならください!―――意味が分からなくなってきたのでこの辺で。以上。(N)

2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」
人間、読み書き算盤が肝心。脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。

【問題】
①これ、いくつ?
②「?」に入るのは何
③これ、何

3:ハナタネ寄席
★ピーコ「昔、実家でね、悪霊を追い払うというお香をたいたのよ。そしたら、おすぎが『臭い臭い』と叫びながら家を出ていったのよ」
4: 
前回の答え
①C(キーボードの配置)
②アリ(英語に変換して頭文字を取る)
③顔(眉毛・目・耳・鼻・口)