はなしのたね。2016.vol.30
1:「考え方の順序」のはなし。
 「ニワトリが先か卵が先か」―――みなさん、一度は耳にしたことがある言葉でしょう。哲学者にとってこの疑問は、生命とこの世界全体がどのように始まったのかという疑問に行き着くものでした。この問いは次のように言い換えることができます。「XがY無しに生じ得ず、YがX無しに生じ得ない場合、最初に生じたのはどちらだろうか?」
 何だか小難しくなってしまいました。なのでちょっと分かりやすく、いや、しょうもない観点から考えてみましょう。みなさん「アンパンマン」はご存知かと思います。子供たちにとってその存在感は圧倒的です。私が子供の頃からアニメが放映されていたので、かなり歴史は長いです。では、そのアンパンマンが暮らしている世界の名前は何と言うか知っていますか?それは「アンパンマンワールド」です。別に何もおかしくないと一瞬思いますが、よく考えるとふと疑問が浮かびます。「アンパンマン」は「アンパンマンワールド」で生まれたから「アンパンマン」なのか、「アンパンマン」がいる場所が「アンパンマンワールド」になったのか、という疑問です。
 しょうもない観点、と先ほど申しましたが、こうした考え方の順序を入れ替えるとすごく思考の範囲が広がります。例えばひと昔前に「○○王子」という文句が流行りました。「ハンカチ王子(斉藤佑樹)」や「ハニカミ王子(石川遼)」などが代表例です。ハンカチ王子が存在するということは、物事の順序から考えて「ハンカチ王国」が存在するはずです。そして「ハンカチ王」もそこにはいないとおかしいわけです。同時に「ハニカミ王国」や「ハニカミ王」も存在することになりますし、「ハニカミ城」とかもあったりするんでしょう。どんな国なのでしょうか・・・空想が広がります。
 「美人過ぎる○○」というのもやたら聞きました。「美人過ぎる市議(藤川優里)」が先駆けですが、じゃあ市議になる前の秘書時代は「美人過ぎる秘書」だったのか?いや、世の中には美人な秘書はごまんといるでしょうから、秘書の中では「過ぎる」ことはないんだろうな、とか野暮なことも考えてみたりとか。「大根のうま煮」とか言いますが、一体 誰基準で「うまい」と判断したのだろう、とか。こんなしょうもない(やっぱりしょうもないんかい)ことを考えていると結構楽しいです。たまには日常に溢れている言葉の「順序」を意識してみると、意外と世界観が広がるかもしれませんよ。(N)

2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」
 人間、読み書き算盤が肝心。脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。

【問題】
①「?」に入る動物は?
②「飛行機」はどっち?
③何人が入れるでしょう?

3:ハナタネ寄席
★近所のおばちゃんが急に「お、おたくのおじいちゃんが犬の・・・フ、フンを・・・」と血相変えて飛び込んできた。どうやらじいちゃんは「かりんとう」を食べながら犬の散歩をしていたようだ。
4: 
前回の答え
①18を上下に二等分し10分の10にする
②凍らせてから運ぶ
③竜と虎