はなしのたね。2016.vol.31
1:「週刊」のはなし。
 2016年はここまで本当にいろいろな事が起きています。一番心に残った出来事はみなさんそれぞれでしょうが、個人的には今年最大の衝撃ニュースは「こち亀終了」になりそうです。正式タイトル「こちら葛飾区亀有公園前派出所」。1976年から週刊少年ジャンプにて40年間に渡って連載されている少年マンガ。コミックスは200巻を数え、アニメ化、映画化、ドラマ化はもちろんのこと、少年誌の最長連載ギネス記録も持っています。「水と空気とこち亀だけは永遠に無くならない」と、大げさでなく割りとマジメに思っていました。それがついに終了となるのです。
 「こち亀」の凄まじさは、一話完結型のマンガでありながら超長期連載になったことと、40年間もの間、一度たりとも休載していないことです。ストーリー型のマンガであれば「ようし、やっと敵のボスを倒したぞ・・・」「フハハハ、私には心臓が2つあり、両方を破壊しない限り何度でも蘇るのだ!」「なにっ!くそ~、こうなったら最終奥義だ!くらえ!」「ぐあぁ~!2つ目の心臓もやられた~!」「ふぅ、これでやっと終わった・・・」「ククク、いい気になるなよ。そいつは表の世界のボス。裏の世界ですべてを操っていたのはこの私だ」「な、なんだと!」―――ま、これを繰り返していけば人気さえあればいくらでも続けることができます。ですが一話完結型ではこうはいきません。一話一話が勝負であり、高いレベルでのクオリティ維持が求められます。また、「週刊」連載での40年間休載なしというのも異常です。
 この「はなしのたね」も「週刊・はなしのたね」です。週刊の恐ろしさは、こち亀作者である秋本治先生の1000分の1ぐらいは身を持って感じているつもりです。1つ作り終わった瞬間から、また次の内容を考えなければいけない恐怖・・・これに打ち勝ち、40年間休みなく連載したことは本当にとんでもないことだと思うわけです。疲れていたり体調が悪かったりして「はなしのたね」を書きたくないとき、「こち亀は休まず続いているんだ!」と自分を奮い立たせる材料にしていました。大事な心の拠り所が「こち亀」だったのです。
 今回はちょっと私的な内容になってしまってすみません。旧約聖書には、神は7日間で天地を創造したとあります。7日間=一週間というのは、人が何かを作り出す上で非常に大きな目安です。もっと言えば、一週間で世界は変えられるかもしれない、新しい世界を産み出すことができるかもしれない、のです。その証拠に「こち亀」は「週刊」で毎回新たな世界(ストーリー)を見せてくれたのだから。(N)

2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」
 人間、読み書き算盤が肝心。脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。

【問題】
①何を表しているでしょう?
②下の文字に共通の漢字を付けると別の漢字になります。さて、何を付けるのでしょうか。
③なぜでしょう?

3:ハナタネ寄席
★切ない!シルバー川柳シリーズ
・「こんにちは 思い出せずに さようなら」
・「飼い犬が 徘徊防止に 付いて来る」
・「やっと立ち 受話器を取れば 電話切れ」
・「金が要る 息子の声だが 電話切る」

4: 
前回の答え
①鳥(都道府県名の中の動物)
②ある(頭に「紙」がつく)
③4人(漢字の中の「人」の数)