はなしのたね。2017.vol.06
1:「パテント・トロール」のはなし。
 ある日 森の中 熊さんに出会った 花咲く森の道 熊さんに出会った ひとりぼっちの私を強く抱きしめた熊 初めての温もり 体中に染み込んで 心地よくて流す涙 だけど私はダメな子 人に言えない過去がある色んなことに手を出した 犯罪・ギャンブル・膨らむ借金 私 今 追われている だからあなたの邪魔になる『そんな君の過去どうでもいい』と奪われた唇 初めてお嬢さん心開いた そこにやってきた警察 熊さんの言うことにゃ お嬢さんお逃げなさい スタコラサッサッサのサ スタコラサッサッサのサ
 世間を騒がせた「森のくまさん」替え歌騒動。童謡「森のくまさん」の日本語歌詞を手がけた作詞家・馬場祥弘氏が、替え歌CDで著作者としての人格権を侵害されたとして、製作側を相手取り慰謝料300万円の請求を行った、というもの。上に記述した歌詞がその内容なんですが、まあ人格権の侵害、というのは大げさでしょう。この問題は結果的に平和的解決の運びとなりましたが、こうした著作権や特許に絡んだ訴訟が特に多いのがご存知アメリカです。
 ここ最近、アメリカで問題となっているのがパテント・トロールと呼ばれる集団です。自らは製品やサービスなどを保有せず、経営が苦しくなった企業から特許を買い漁り、大企業などに対して「おたくの製品ですけど、ウチんとこの特許侵害してるんちゃいますか?何なら出るとこ出ましょか?」と脅しをかけるのです(なぜかこういう悪どいセリフは関西弁がしっくりくる)。厄介なことに、このパテント・トロールの多くはこのような訴訟に長けている弁護士を雇っており、訴えられた企業は万が一敗訴した場合の賠償金支払リスクを考え、また訴訟で無駄な時間を費やし自社製品の開発などに遅れが生じるくらいなら、と相手が望む和解金を支払うことも少なくないと言います。パテント・トロールのターゲットは、一つの製品に多数の特許を使用していることが多いハイテク関連企業が特に狙われやすいと言われ、あのAppleも「スマートフラッシュ社」という実体のない(ついでに従業員もいない)謎の会社に5億ドル(約630億円)もの支払い命令を受けています。
 ちなみにパテントは「特許・特許権」という意味で、トロールは北欧の伝説に登場する怪物のこと。パテント・トロールは直訳すると「特許の怪物」となります。日本でも、「森のくまさん」に限らずPPAP商標登録問題やJASRACの音楽教室からの著作権徴収など、立て続けに著作権絡みのニュースがありました。これらにパテント・トロールが関与しているのかどうかは分かりませんが、日本でも影響が出てくる可能性はあります。この「はなしのたね」も、色んなサイトから情報を収集して作っているので、著作権の侵害と言われてしまえば侵害です。心外ですが。訴えられたら、くまさんよろしくスタコラサッサと逃げるしかありません。(N)

2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」
 人間、読み書き算盤が肝心。脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。

【問題】
①どんな話?
②「?」に入る数字は?
③並べ替えて別の文章を作ってくださいあなたなら出来る筈だ!

3:ハナタネ寄席
★昨日コンビニでお釣りをもらうとき「ではまずこちら大きいほうのお返しと・・・」「残りこちら小せえほうのお返しになります」と言われた。なぜ小さいほうはぶっきらぼうなのか。
4: 
前回の答え
①北京(「背景」から「月」と「日」を消す)
②イヤリング
③8を1と3に分ける線を引いて2+13=15