はなしのたね。2017.vol.09
1:「KISS」のはなし。
 愛情表現の一つと言えば、それは「キス」でしょう。久しくしていない方も、毎日キスしまくりな方も、意外と気にしたことがないのがその歴史についてではないでしょうか。一体何がきっかけで、人間には「キスをする」という文化が生まれたのか・・・ただそれを知ったからと言って誰かとキスできるようになるわけではないことだけ、先にお断りしておきます。
 キスに関する記述で最も古いのは、紀元前1500年ごろに書かれたインドの聖典です。そのときにはまだ、今のように口と口を合わせる行為ではなく、「口を使って匂いをかぐ」「若い娘を繰り返し舐める」といった表現で記されています。(後者の表現・・・) 日本では平安時代の文献に、キスに相当する言葉が存在しています。それが「口吸い」という言葉。(この表現もまた・・・) 確かにそういう行為であるのは間違いないですが、何ともお下劣感が漂ってしまいます。その後、江戸時代には「呂の字」という表現がされます。これはキスという行為に口が2つ存在することによります。ちょっとお洒落になった、か?江戸時代にはこの他にも色々な表現がされ、「口中の契り」などという演歌のタイトルみたいな言葉や、「お刺身」(舌と舌が絡む様子がマグロの刺身に似ているから)という形で表現がされていました。ここまで来てもやっぱりお下劣感は残ります。ちなみに「チュー」という表現も江戸時代には既にあったとされます。歌川国芳が書いた本に「口吸心久茎(ちゅうしんぐら)」という作品があるのですが、「口吸」と書いて「チュウ」と読ませるわけですから、「キス=チュー」ということです。作品はもちろんあの「忠臣蔵」をもじったものですが、この当て字もどうなの・・・?
 しかし、明治に入り転機が訪れます。明治時代の詩人・上田敏氏が「口づけ」という言葉を考案したのです。これで一気にお上品になります。上田さん、この表現、天才です。それに比べて おい、江戸時代!何やってたんだ!
 と、いうわけでここまで「キス」の表現についていろいろ書いてきましたが、実は行為そのものの起源についてはよく分かっていません。現在最も有力な説は「食べ物交換説」です。動物が食べ物を口移しで渡していた行為が愛情表現の意味になり、それが人間の本能にインプットされている、という説です。しかし他にも様々な説があり、「キス」は人間が行う行為の中でも非常にミステリアスなものなのです。江戸時代の遊女の中にも「客に体は許しても、唇だけは奪わせない」という人も多かったとか。そんなキスに秘められた謎、解き明かすにはやっぱりキスしまくるしか方法はないんじゃないでしょうか、ハァハァ・・・。(N)

2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」
人間、読み書き算盤が肝心。脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。

【問題】
①動物園で、ある鳥の前にこんな下げ札が。さて、この鳥は何?
②これ、何?
③「A」と「B」に入る漢字はそれぞれ何?


3:ハナタネ寄席
★先生「オールマイティとはどんな意味か?」  生徒「すべて私のお茶です」
★女性必見。うっとうしいナンパ男を回避する方法。「今ひとり?」って聞かれたら、お腹をさすりながら「いえ・・・2人です」って言う。

4: 
前回の答え
①1(「都」「道」「府」「県」の漢字の一部)
②鳥(中国地方の県名の頭文字)
③ありがとう