はなしのたね。2017.vol.15
1:「ブチギレ」のはなし。
 最近みんなブチギレ過ぎ!「消防団員が制服のままうどん店に立ち寄ったのはけしからん!」と市民から苦情―――愛知県一宮市の消防本部が消防団長に注意を喚起。「子供との楽しいひと時~」と子供が公園のツツジの花を摘んでその蜜を吸う写真をブログで公開したら「公園の花を採るな!器物破損だ!」とクレーム―――ブログを書いたタレントが謝罪。ひいてはこの国の大臣までもが公式会見の場で記者からの質問に業を煮やし「出て行きなさい!」とブチギレ―――何やかんやで結局辞任。もう何やってんだか分からない始末。
 日本人の怒りに対する耐性がもろくなっているのかと思ったら、アメリカ人もブチギレ!ユナイテッド航空の乗客引きずり出し事件に始まり、アメリカン航空でもベビーカーの持込みをめぐって乗客と乗務員が激しく口論。「殴れるもんなら殴ってみろ!」と金八先生ばりのセリフでブチギレていました。
 「怒り」というのは「二次感情」だと言われます。その根底には心に巣食う別のネガティブ感情が渦巻いているのです。例えば「心配」「不安」「苛立ち」「寂しさ」「恐怖」「恥ずかしさ」「疲れ」「痛さ」といった一次感情が土台にあり、それが何かのきっかけで爆発し表面化されたのが「怒り」です。「怒り」は人類の生存に欠かせない感情です。食べ物がなければ飢餓感とともに怒りが湧き、それが食べ物を得るための意欲になります。集団生活においては自分の意志を怒りとともに伝えることで自らの立場を保証し、それを維持してきました。ところが現代になってそうした極限の飢餓感や生命の危険にさらされる機会はほぼ無くなり、求める期待値が上がりすぎてちょっとしたことがすぐ不満足に繋がり「怒り」となる・・・現代人がいかに満たされた平和な世界にいるかがよく分かります。ささいなことで怒る人は、既に自分の身の回りにある幸せに気付けない、とても可哀相な人であるとも言えます。
 世界に「怒れるリーダー」が増えているということもあります。アメリカ・トランプ大統領はその筆頭。フィリピンのドゥテルテ大統領、トルコのエルドアン大統領なども「キレキレ」です。ロシア・プーチン大統領も、目がまったく笑ってない怖キャラですし、某北の国のリーダーは面白半分でアメリカに戦争をふっかける暴挙に出ています。そんなリーダー達に引っ張られている人々が「ブチギレ」やすくなったとしても、致し方ないことかもしれません。ですが、怒りの感情に身を任せてはいけません。怒りは二次感情ですが、ほんのわずかな「一時」の感情でもあるわけですから。各国の首脳陣が怒りという「二次」感情に流されて第「三次」世界大戦勃発!なんてことにならないように祈るばかりです。(N)

2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」
人間、読み書き算盤が肝心。脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。

【問題】
①ある漢字にしてください
②「?」に入る数字は?
③この創作漢字、何と読む?

3:ハナタネ寄席
★A「たった5分、待ち合わせに遅れただけなのにモロに顔面なぐられたんだけど、俺ってそんなに悪い?」
 B「いや、そんなことで殴るモロって奴がおかしいと思うよ」

4: 
前回の答え
①ダイビング(大 ビン ぐ)
②霞ヶ関(蚊が隅っこで咳)
③頭に「ス」をつけると別の言葉に