はなしのたね。2017.vol.18
1:「B型の憂鬱」のはなし。
 よく、初めて会う人との話のきっかけとなるのが血液型です。私は日本人では三番目に多いB型です。そんなB型の人はいつものことですが・・・毎度悪口を言われて気まずい思いをするのです。世の中はB型差別で溢れているのです。「自分さえ良ければ良い」「マイペース」「自己中心的」「ワガママ」・・・と。もし血液型が本当に性格を決定づけているとしても、他の血液型にだって欠点はあるのでしょう。それなのに、なぜB型だけが世間から虐げられているのでしょうか。
 そもそも、「B型」にマイナスのイメージがついたのはいつの時代からなのか。意外なことに、日本において血液型で性格診断を行う歴史は古いらしいのです。1927年(昭和2年)に東京女子高等師範学校(現在のお茶の水女子大学)教授の古川竹二氏が血液型に関する研究や発表を行っていたのが始まりだというのです。古川氏の説によれば、A型は「他人に尽くす」「控え目」「多感」「温厚」といった性格を持つ、B型は「陽気」で「活動的」であるが、「出しゃばり」で「根気がない性格」。なんだかB型に関する記述が悪口めいていることに気づきます。ちなみに、古川氏に言わせれば、O型は「自発的」「理性的」「意志が強い」、AB型は「外面的にはB型に類似し、内面的にはA型に類似」。他の血液型と比べて古川氏の説はなぜかB型への当たりが強いことがわかります。ですが当時、古川氏のこの研究は大変話題になったようで、当時の権威だった金沢医科大学教授の古畑種基氏もこの説を認めたために、かなり一般的にこの知識は普及してしまったそうなのです。
 まぁそれはさておき、この研究が本当ひどかったんですよ。古川氏は、“まず、親族を対象に血液型と性格の関係を観察した。すると、0 型は外向的、進取的、B型もO型に似て外交的、進取的であるが、主我的(ワガママ)、注意力散漫であり、A 型は内向的、保守的であることが分かった”というのです。しかし、この調査対象は僅か「11人」。サッカーチーム1つ分で、日本国民全員を性格診断という愚行。さらに“AB 型は親族にいなかったので「まぁA型と同じだろう」ということにした”、とのことで、もうこの研究結果に根拠もクソもありません。それ以前の問題で、適当に決めたという「いい加減ここに極まれり」といった感じなのです。
 古川氏の学説に対しては、300 以上の論文が追試を行いましたが、その有効性は示されませんでした。ほれみろ!しかし、仮に有効だとしても、飲み会などで「血液型性格診断は無意味だ!」などと騒ぐと、「コイツ、空気読めないな・・・」と思われることは必至。そう騒ぐのも大体B型の人間なので、「やっぱりな」となるだけです。こんないい加減な研究結果が、未だにB型の私を苦しめているのです。性格とは育った環境や経験によって後天的に決定されるものであり、先天的に(遺伝によって)決定されている血液型とは別のものであることを十分に!理解していただき、B型の私の悪口を言う事を謹んでいただきたいものです。(N2)

2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」
~脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。~

【問題】
①これ、どこ?
②「?」に入る漢字は?
③これ、何と読む?

3:ハナタネ寄席
★「バカ」って人に言うやつの方が「バカ」、この理論に当てはめると「イケメン」って人に言うやつの方が「イケメン」。や~い、お前らみんなイケメン、イケメ~ン。
4: 
前回の答え
①45(かけ算・ロック=6×9)
②こうくうき(□=く・△=う・☆=き・○=こ)
③胃もたれ