はなしのたね。2017.vol.22
1:「DKYな記事」のはなし。~後編~
 前回はD「誰でも」 K「書ける」 Y「やん」なコピペ記事がいかに低俗なものであるか、というお話。芸能人などの動向や発言を取材もせずそのまま記事にし、一般人がtwitterでつぶやいただけの感想をそのまま貼り付け「はい、芸能ニュースです」という顔をする。酷いもんです。DKYは勝手に作った造語なので他では通じません、改めて。
 こういった記事が頻繁にアップされるのはやはりネット上。現代人が最も情報を入手する機会の多い場が、このような記事で溢れかえっているのは非常に残念です。そして驚くべきことにDKY記事を書く「コピペ記者」という職業が存在します。まあ実際に記事が上がっているのだから、書いている人間がいるのは当然ですが・・・。この仕組みを探ると、DKY記事を書く人間より「書かせる」側の人間に問題があることが分かります。それは主にニュースサイトを運営している人たち。彼らは自分が運営するサイトに人を呼び込むために、キャッチーでインパクトのある見出しの記事を作ってサイトに誘い込みます。ところが記事をいくつもいくつも自分で書くわけにはいかない。ので、HP上でライターを募集します。例えば「このテレビ番組を毎週観て、2時間以内に内容をまとめた記事を出してください」とか「この芸能人のtwitterを毎回見て、その内容やフォロワーの反応をまとめた記事を出してください」とか。これが!これが!忌まわしきDKY記事を生み出す悪魔の誘い文句です。記事の内容なんてどうでもいい、とにかくネットを見ている人が「おっ」と思って1クリックしてくれさえすればいい、そういうことです。
 自分のサイトに引き込む→広告を見せる→その商品が売れる→広告主から報酬がサイト管理者に支払われる、という仕組み。アフィリエイトと呼ばれる仕組みです。この仕組みが無くならない限り、DKY記事がこの世から消えることはありません。もう愕然としたのは、サイト運営側が書き手に求める条件―――「資格や経験 一切必要なし」―――つまりDKY記事の書き手は本当にD「誰でも」 K「かれでも」 Y「よかった」のです。
 DKY記事自体の報酬は1件あたり200~300円と言います。多く稼いでいる人でも月2~3万円程度だとか。テレビやスマホとにらめっこして、コピー&ペーストで文章を貼り付けて、面白くも何ともない記事を書いて、読んでくれる方の時間をいたずらに奪って、月2~3万円・・・私なら絶対にやりませんね。バイト行った方がマシです。コピペ記者の中には、将来本格的なライターを目指している人までいると言います。家にこもってDKYな記事を書いているだけでは、本格的なライターなんてなれるわけがありません。外に出て色んなところへ足を運んで、取材をちゃんとしろ!って話です。昔の有名ライターは「記事は手で書くんじゃない!足で書くんだ!」と言ったとか言わないとか。いや、言ってないんですけどね。言ってそうじゃないですか?何となく―――捏造記事、すみません。(N)

2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」
~脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。~

【問題】
①「?」には何が入る?
②「?」に入る数字は?
③この創作漢字、何と読む?

3:ハナタネ寄席
★夫「暑いな・・・。おい、何か冷たいものはないか?」 妻「私の視線じゃダメ?」
4: 
前回の答え
①K(平仮名にして逆さから読む)
②起死回生(あとに続く言葉をつなぐ)
③フライング