はなしのたね。2017.vol.26
1:「音楽のネタ切れ」のはなし。
 いやはや、自分も歳をとったもんです。それを如実に感じるのは、若い子たちに流行りの音楽が分からないとき。とりわけ何を聞いても同じ歌に聞こえてしまうのです。でも私は根が負けず嫌いなので、自分が歳をとったからそうなったと認めたくありません。音楽の側にその原因があるのではないかと思ったわけです。
 歌や曲というのは色々な音の組合せ。なのでどんどんバンバン新しい曲が作られれば、そのパターンが被ってくるのは当然です。つまり私が歳をとったから同じに聞こえるのではなく、本当に最近の曲自体が昔と同じような曲ばっかりなんじゃないかという、実に乱暴な考えに辿り着いたのです。
 今やiTunes Storeには楽曲が2,800万曲あるらしいです。アーティスト、曲名、レーベル情報などをまとめたGracenoteデータベースともなれば実に1億3,000万曲!全曲を聞こうとすると1,200年以上かかるというとんでもない数です。逆に考えれば、これだけあるんだからその中で被りが出てくるのは当たり前とも言えます。世の中には変わり者がたくさんいて、メロディのパターンを数えた人がいました。1オクターブの中で全音階と半音階、さらに全音符、二分音符、四分音符、8分音符、16分音符、32分音符、これらあらゆる組合せを数えると、123,511,210,975,209,861,511,554,928,715,787,036通りになるそうです。音楽用語の説明は省きますが、まあとにかくとんでもない数だということです。もう数えられません。ですが無限ではなく有限。砂浜の砂のようなもので、とても数えることはできないけれども限りはあるのです。
 しかもその組合せの中で「人が聞いて良いと思うメロディ」でなければなりません。いくら今まで誰も作ったことのないメロディであっても、それが良いか悪いかは別。そう考えると、万人受けするようなメロディは既に使い倒され枯渇しており、似たり寄ったりの曲が出てくるのはもう自然の流れだ、と言っても過言じゃないわけです。ほれ見ろ!オレが老化したわけじゃないぜ!
 と、いうようなことを家で嫁に語ったところこう言われました。「でもそんなのサッカーのゴールと一緒じゃない?似たようなゴールはあるけどまったく同じゴールはないでしょ?それでもみんな楽しんで見てるんだからそれでいいじゃん。私サッカー知らないけど」―――論破されるとはこういうことを言うんですね。しかも私の好きなサッカーで例えられるなんて・・・サッカー知らない人に・・・悔しい! 皆さんは余計なことを考えず、自分の好きな音楽を楽しく聞いてくださいね。No music、No life! yeah!!(N)

2:「アタマの体操・シケパ(脳トレ編)」
~脳を活性化しアンチエイジングに最適です。お役立て下さい。~

【問題】
 ①これ、何を表している?    
 ②「?」に入るものは?     
 ③この創作漢字、何と読む?

3:ハナタネ寄席
★すごいことに気付いた、聞いてくれ。日本にある「上り坂」と「下り坂」の数は一緒なんだ。
★すごいことに気付いた、聞いてくれ2。「白い恋人」の対義語は「赤の他人」なんだ。
★すごいことに気付いた、聞いてくれ3。「うまい棒」は穴が開いているから棒じゃなく「うまい筒」なんだ。

4: 
前回の答え
①一人(青春の漢字から三月三日を抜く)
②まえ(「しろ」と「くろ」が入る)
③バーベキュー